ネパールのような発展途上国において、学校は、こども達の学習や、あらゆる発達のために大切な場所であるだけではなく、災害発生時の避難場所でもあります。そのため、一般的な住居建物よりも安全であることが求められます。ネパールは、世界でも有数の自然災害の危険性のある国に含まれています。現存する学校は、遠隔地のみならず、ネパールの都市部においても危険な状況です。しかし、一握りの学校だけが恩恵を受けている状態です。多くの学校は、協力体制が不足しているため、取り残されたままとなっています。

セティデビ中学校は、カトマンズより180.6キロ離れた遠隔地に存在しています。ぬかるんだ道のため交通はとても困難で、カトマンズから約7~8時間を要します。2015年に発生した大地震の後、我々は8つの教室、事務所(最大104名の学生7名の教師が使用可能)、仮設校舎を建設し支援をしました。さらに震災から4年間で、複数の団体やスポンサーにより、コンクリート製の2階部分及び教室4部屋を建設することが出来ました。2019年10月時点では、建物は完成しましたが、トイレ及び飲料水は上手く機能していませんでした。その後、セティデビ中学校より、トイレ、飲料水タンク、境界の壁、校門の建設について要望がありましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、学校は約1年間閉鎖され我々は支援を続けることが出来ませんでした。しかし現在は、政府やその他の団体によりトイレ、飲料水タンクとパイプが設置されました。

安全は当然のこと、子ども最優先の学校を建設するためには、校舎がコンクリート製であること、トイレ、飲料水タンクを備えていること、衛生上安全な場所であるために、給食のための食堂が必要不可欠です。学校からの要望として挙げられたのが、食堂、校門、境界の壁です。その他、教師が教育事務作業を効率的に実施するため、ノートパソコン5台、プリンター1台を希望しています。彼らへの支援が実現することができた場合、笑顔とより良い未来への希望を与えることができます。引き続き、カトマンズ本願寺としての支援を継続して行きたいと思います。

 

activity07-01
 
activity07-03
 
activity02-02-a

 

activity02-02-b
 
activity07-04
 
activity07-02
 
CCE20210520_6